Wednesday, June 17, 2020 10:26 AM

通常国会、延長せず閉幕 コロナ、疑惑の議論未消化

 第201通常国会は17日、閉幕した。野党は政府の新型コロナウイルス感染症対策を監視するためにも会期の大幅延長を要求したが、与党は拒否。中小企業向けの持続化給付金を巡る不透明な事務委託など疑惑解明に向けた議論は消化不良に終わった。与野党は、衆参両院の閉会中審査をそれぞれ週1回ペースで開催する方針では合意した。安倍晋三首相は感染第2波の阻止へ全力を挙げ、政権運営の求心力回復を狙う。

 首相は官邸で記者団に「閉会中でも求められれば政府として説明責任を果たしていく」と述べた。18日に記者会見を開く。立憲民主党の枝野幸男代表は党両院議員総会で「国会を閉じるのは大変不本意であり、逃げるなと言いたい」と訴えた。

 政府の感染症対策では、持続化給付金や国民一律10万円給付の支給遅れに批判が集中した。野党は2020年度第2次補正予算に計上された巨額予備費の使い道についても国会説明を求める。自民党の二階俊博、立民の福山哲郎両幹事長は17日に会談し、衆院では閉会中審査を7月末まで水曜日ごとに開催すると決めた。参院は木曜日ごととなる。(共同)