Thursday, June 18, 2020 9:58 AM
デジタル税交渉中断に反発 仏経財相、米書簡「挑発」
【パリ共同】フランスのルメール経済・財務相は18日、巨大IT企業などの行き過ぎた節税を防ぐ「デジタル課税」を巡り、ムニューシン米財務長官から国際交渉の中断を求める書簡を受け取ったことを確認し「挑発だ」と強く反発した。フランス公共ラジオのインタビューに答えた。
デジタル課税は経済協力開発機構(OECD)主導で制度設計を進めており、年内の合意を目指している。ルメール氏は「何があろうと今年の課税は行う」と述べ、米国の「妨害」で国際合意が得られなければ、いったん徴税を凍結した独自課税の継続を明言した。
国際合意までの先行措置として独自課税を決めたフランスや英国などに対し、トランプ政権が制裁をちらつかせて撤回させようとしていることについて「同盟国へのこの扱い方は何なのか」と批判。書簡を受け取った仏英伊スペインの4カ国は既に米国へ返信し、速やかにOECDでの合意を目指す意思を改めて伝えたと明らかにした。
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