Friday, June 19, 2020 9:42 AM

世調で過去14回架空データ フジと産経、記事取り消し

 フジテレビと産経新聞社は19日、合同で行った過去14回の電話世論調査で、調査業務委託先のコールセンター現場責任者が、実際には電話していない架空の回答を1回につき百数十件、不正に入力していたと発表した。

 世論調査は内閣支持率を含む政治がテーマ。両社は不正データに基づく昨年5月〜今年5月の調査14回分の放送と記事を取り消し、世論調査は当面休止する。

 発表によると、両社は昨年5月から世論調査をアダムスコミュニケーション(東京)に委託。約千の調査件数の半分が日本テレネット(京都市)に再委託されたが、同社は世論調査1回につき百数十サンプルで架空回答を入力した。現場責任者が主導し、実際に電話で聞き取った回答を基に、性別や居住地などの属性を変更して架空データを作成していた。不正は14回全てで行われ、総調査件数の約17%に当たる計約2500件に上る。(共同)