Friday, June 19, 2020 9:45 AM
客船クルーズにコロナ打撃 最大手43億7400万ドル赤字
【ニューヨーク共同】豪華客船によるクルーズ旅行が新型コロナウイルス感染症の打撃を受けた。横浜港などで集団感染が相次いで判明した世界最大の客船会社カーニバルが18日発表した2020年3〜5月期決算(速報値)は純損益が43億7400万ドル(約4700億円)の赤字に転落。前年同期は4億5100万ドルの黒字だった。運航停止は長引き、中高年を中心とした欧州などでのクルーズ人気復活への道は険しい。
カーニバルの売上高は前年同期比85%減の7億ドルに急減した。同社は「いつ通常の運航に戻るのか全く見通せない。停止期間が長くなるほど、資金繰りや財務状況に与える影響は大きくなる」と説明。6隻の客船を売却するほか、追加の資産売却も検討している。
カーニバル傘下のプリンセス・クルーズは、横浜港で集団感染が判明したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を運航。別の客船でも集団感染が発生した。感染が確認された後、各国で寄港を拒否され海上にとどまることを余儀なくされた船舶もあった。
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