Monday, October 03, 2016 10:20 AM

大隅良典氏にノーベル賞 細胞のリサイクル解明

 スウェーデンのカロリンスカ研究所は3日、2016年のノーベル医学生理学賞を、細胞が自分のタンパク質を分解してリサイクルする「オートファジー(自食作用)」と呼ばれる仕組みを解明した大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)に授与すると発表した。

 細胞が正常な働きを保つための基礎的な仕組みで、異常があるとがんやアルツハイマー病など多くの病気につながることが分かってきた。将来の治療につなげようと、さまざまな研究が盛んになっており、薬の開発にもつながると期待されている。日本オリジナルの研究が最高の栄誉に輝いた。

 大隅氏は「人がやらないことをやろうという思いから研究を始めた。単独受賞は驚きだ。大変光栄に思っている」と話した。(共同)