Wednesday, June 24, 2020 10:20 AM

仏接触通知アプリ普及2% 担当相「意外」有用性訴え

 【パリ共同】フランス政府は24日までに、新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した可能性を知らせるスマートフォン向けアプリに関し、ダウンロードは3週間で約190万回と明らかにした。政府は感染再拡大防止策の一つとして今月アプリを導入したが、既に約46万回削除され、利用者は人口の約2%の約150万人にとどまっている。地元メディアが伝えた。

 オ・デジタル担当相は23日の記者会見で、利用者数が伸びていないことについて「意外だ」と漏らす一方、アプリは第2波への備えとして引き続き有用だと訴えた。ドイツでは同様のアプリが既に約1000万回ダウンロードされたとして、オ氏は両国の「文化の差」に言及した。

 アプリは、1メートル以内の距離で15分以上接触した人の感染が判明した場合に通知される仕組み。感染した人がアプリ上で通知の手続きを取る。政府はプライバシーは侵害しないと訴えてきた。