Thursday, June 25, 2020 10:26 AM

ロシア改憲の全国投票始まる プーチン氏続投条項が焦点

 【モスクワ共同】ロシアで25日、憲法改正案の是非を問う全国投票が始まった。投票期間は7月1日までの1週間となる。最大の焦点は、現在通算4期目のプーチン大統領に2024年の任期切れ後も続投を認める「例外規定」条項。新型コロナウイルス禍による疲れで有権者の関心は薄れ、政権は投票率、改憲支持率の引き上げに躍起だ。

 改憲案は大統領任期のほか、大統領、政府、議会の相互抑制強化、領土割譲の禁止、ロシア語とロシア文化保護など計206に及ぶが、投票は「改憲案に賛成か、反対か」の一括回答方式で、個別の項目への賛否表明はできない。投票総数の過半数の賛成が得られれば成立する。

 大統領任期は2期を超えての続投を禁じるが、現行大統領には適用しない例外規定を設けた。プーチン氏は最近、改憲案が承認されれば24年大統領選への「出馬の可能性を排除しない」と発言。続投の可能性を確保し、レームダック(死に体)化を回避するのが狙いとの見方が広がっている。