Thursday, June 25, 2020 10:27 AM

中国配慮でコロナ初動遅れ ボルトン氏、大統領批判

 【ワシントン共同】ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は24日、中国から感染が拡大した新型コロナウイルスへのトランプ大統領の対応について「友人」の習近平国家主席に配慮し「見て見ぬふりをしていた」ため、初動の遅れを招いたと批判した。ボルトン氏は当時、既に政権を去っており、批判の具体的根拠には言及しなかった。CNNテレビの番組で語った。

 米政府がウイルス検査態勢の整備など対策に本腰を入れたのは3月で、感染者は急増。ジョンズ・ホプキンズ大の集計では、米国の累計感染者は約238万人、死者は約12万2000人といずれも世界最多となっている。

 トランプ氏が早急に対策を取らなかった理由について、ボルトン氏は「友人である習氏や、米中貿易協議に与えうる影響について悪いニュースを聞きたくなかったからだ」と指摘。トランプ氏が好調だった米経済や、自身が再選を狙う11月の大統領選への悪影響も心配していたと分析した。