Thursday, June 25, 2020 10:29 AM
コンゴ東部のエボラ熱終息 2000人死亡、ワクチン効果
コンゴ(旧ザイール)政府は25日、2018年8月から流行し2200人以上が死亡した同国東部でのエボラ出血熱の終息を宣言した。世界中で新型コロナウイルス感染の流行に終わりが見えない中、「死の病」と恐れられたエボラ熱は、ワクチンや治療薬の開発、援助機関の地道な予防啓発活動で封じ込めに成功した。
一方、今年6月から北西部の赤道州でもエボラ熱が流行しているほか、新型コロナ感染が国内各地で拡大。東部では鉱物資源を目当てに長年紛争が続き、コンゴの人道危機が終わる兆しはない。
最後のエボラ熱患者が退院して以降、最も長い潜伏期間の2倍に当たる42日間、新規感染者が出なかったためコンゴ政府が流行終息を判断した。
世界保健機関(WHO)のモエティ・アフリカ地域事務局長はオンラインの記者会見で「関係機関が結束して取り組めば(世界各地の)新型コロナ流行にも打ち勝つことができると確信している」と述べた。(共同)
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