Monday, June 29, 2020 10:23 AM
政府、再度の緊急宣言慎重 東京は4日連続50人超
政府は29日、東京都での新型コロナウイルス感染者が増加傾向にある中、緊急事態宣言の再発令への慎重姿勢を明確にした。再開に向けて踏み出した社会経済活動への配慮のためだ。政府は山中伸弥・京都大教授らをメンバーとし、感染防止策を検証する新たな専門家会議の初会合を7月1日に開催。ホストクラブなど「夜の街」対策といった流行の第2波への警戒を強化する。東京都の感染者は4日連続で50人を超え、全国でも2日続けて100人を上回った。
菅義偉官房長官は記者会見で、東京都の現状に関し「直ちに、再び宣言を発出する状況に該当するとは考えていない」と強調。「感染防止策と、社会経済活動の両立を持続させるのが主眼だ」と述べた。ただ専門家の間には「赤信号の一歩手前の黄信号だ」との見方もある。今後も感染者が右肩上がりに増えれば、政府が対応に苦慮する可能性も否定できない。
東京都では5月25日の緊急事態宣言解除後、感染者が増加し、6月2日に都独自の「東京アラート」を発表。11日に解除したが、28日には宣言解除後最多の60人、29日も58人が報告された。(共同)
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