Monday, June 29, 2020 10:26 AM

米兵殺害工作情報で防戦 対ロシア姿勢巡りトランプ氏

 【ワシントン共同】トランプ大統領がロシアによるアフガニスタンでの米兵殺害工作情報への対応を巡り防戦に追われている。米有力紙が政権中枢で3月に対策が協議されトランプ氏も報告を受けたが何の指示もないと報じ、トランプ氏の対ロシア姿勢に改めて批判が集中。11月の大統領選を前に安全保障分野の対応力も問われている。

 ニューヨーク・タイムズ紙は26日、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)がアフガンの反政府武装勢力タリバンの関連組織に報奨金を提示し、米軍を含むアフガン駐留国際部隊の殺害を依頼していたと伝えた。

 国家安全保障会議(NSC)は3月の協議で、ロシアに対する抗議と停止要求、制裁などの対策を話し合ったが、トランプ氏からの指示は出ないまま。前回大統領選以来続くトランプ氏の対ロシア融和姿勢が重ねて浮き彫りになったと指摘された。