Tuesday, June 30, 2020 11:06 AM
女児1億4000万人「消失」 男児選好、中印が8割
【ニューヨーク共同】国連人口基金(UNFPA)は30日、2020年版「世界人口白書」を発表した。地域により過度な男児選好の考え方に基づく「性の選別」が行われている影響で、出生前後に「消失」した女児が20年に累計1億4260万人に達すると推定した。データが利用可能な1970年代から増え続けており、累計の8割超を中国とインドが占める。
白書によると、出生前に胎児が女性と分かった段階での堕胎や、出生後の女児をネグレクト(育児放棄)で死なせる例などが含まれる。
通常の男児の出生比率は女児100に対し105程度だが、中国では111.9(17年)、インドでは111.6(15〜17年)に上り「性選別を反映している」と指摘。「出生時のいびつな男女比は1980年代に中国やインド、韓国で出始めた」が、韓国は今では自然な状態に近づいたという。
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