Tuesday, June 30, 2020 11:07 AM

失業者200万人迫る 求人倍率、46年ぶり下げ幅

 総務省が30日発表した5月の完全失業率(季節調整値)は2.9%で、前月より0.3ポイント上昇、急激に悪化した。完全失業者数も前年同月比33万人増の198万人となり、200万人に迫った。厚生労働省が同日発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は1.20倍で、前月から0.12ポイント低下した。5カ月連続の減少。

 有効求人倍率の下げ幅は、オイルショック後に0.2ポイント低下した1974年1月に次ぐ46年4カ月ぶりの大きさ。地域別でも全都道府県で前月より下落した。完全失業率は3カ月連続の悪化で、新型コロナウイルス感染拡大による影響がさらに鮮明となった。

 加藤勝信厚労相は30日の記者会見で「求人が引き続き大幅に減少し、求職者の増加もあって厳しさが見られる」と警戒感を示した。(共同)