Thursday, July 02, 2020 10:16 AM

米アカデミー女性会員倍増 多様性反映、少数派も

 【ロサンゼルス共同】アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは1日までに、819人を新規会員として招待したと発表した。女性が45%、マイノリティー(人種的少数派)が36%を占めた。多様性の反映を目指して2016年に掲げた女性や少数派の会員を倍増させるとの目標を達成したとしている。約半数は海外からの招待者で68カ国に及ぶという。

 新規会員として招待されたのは、今年のアカデミー賞で外国語映画初の作品賞に輝いた「パラサイト 半地下の家族」の俳優チェ・ウシクさんやパク・ソダムさんら。「明日の記憶」「失楽園」で音楽を手掛けた作曲家の大島ミチルさん、撮影監督では「おくりびと」の浜田毅さん、「バトル・ロワイアル」の柳島克己さんも名を連ねた。招待を受け入れれば会員となる。

 同アカデミーは16年、受賞候補が白人や男性に偏っているなどと批判を浴びたことを受け、20年までに女性や少数派の会員を倍増させるとの改革案を発表した。今年の新規会員の招待により女性は15年の2倍強、少数派も3倍以上になるという。