Thursday, July 02, 2020 10:17 AM

コロナ感染急増で岐路 米雇用、長期低迷も

 【ワシントン共同】米国の雇用回復が岐路に立たされている。新型コロナウイルスの感染者が急増し、いったん再開した経済活動を止める動きが拡大。景気回復に伴う失業率改善の見通しに陰りがみえ、長期低迷も現実味を帯びつつある。

 全米50州は5月下旬までに外出制限など規制措置の緩和に踏み切った。テキサス州やフロリダ州は飲食店やバーの営業再開を早期に認めたが、若年層を中心に感染者が増え、バーの閉鎖などを命じた。テキサス州のアボット知事は米メディアに「営業再開を遅らせれば良かった」と漏らした。

 CNNテレビによると、少なくとも19州が経済再開の休止や営業制限を決定した。米政権の新型コロナ対策チームのファウチ国立アレルギー感染症研究所長は「急いで再開している」と警鐘を鳴らし、フロリダやアリゾナなど新規感染者の半分を占める4州に慎重な対応を促した。