Monday, July 06, 2020 10:09 AM

韓国安保司令塔に徐氏就任 南北関係立て直し模索

 【ソウル共同】韓国大統領府で外交・安全保障の司令塔役を担う国家安保室長に、国家情報院長を務めた徐薫氏(65)が6日、就任した。徐氏は北朝鮮事情に精通し、日米当局にもパイプがある。文在寅政権は人事再編により、北朝鮮が6月に南北共同連絡事務所を爆破したことで悪化した南北関係の立て直しを模索している。

 徐氏は歴代の革新政権下で南北首脳会談の開催に向けた水面下交渉に携わったことで知られる。

 ただ北朝鮮は6月、韓国政府が特使として徐氏らの派遣を打診してきたと一方的に暴露し、これを拒否すると明言。北朝鮮問題に詳しい韓国の有識者は「人事よりも米中を巻き込んだ大きな外交戦略が必要だ」と指摘している。