Monday, July 06, 2020 10:10 AM

死者25人、心肺停止17人に 熊本豪雨、不明11人

 熊本県南部を襲った豪雨で6日、新たに3人の死亡が確認された。県が発表した。八代市や人吉市の発表分と合わせ、死者は計25人、心肺停止17人、行方不明11人となった。停滞する梅雨前線の影響で被災地は激しい雨となり、川が増水して再び通行できなくなった地区も出た。警察と消防、自衛隊の捜索や救出活動は難航した。多くの地域が孤立しており、被害の全容把握には時間がかかりそうだ。

 県が発表した死者の内訳は人吉市11人、芦北町9人、八代市1人、津奈木町1人、球磨村1人。このほか八代市が2人の死亡を発表している。心肺停止17人には、球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の入所者が含まれる。

 地元消防によると、行方不明者が出ている津奈木町と芦北町、人吉市などの一部地域では、消防と警察の捜索活動開始が遅れた。陸上自衛隊は、球磨村の運動公園を拠点に捜索や救助に当たっている。(共同)