Tuesday, July 07, 2020 10:36 AM

九州豪雨、北部に被害拡大 死者56人、筑後川氾濫

 活発な梅雨前線の影響で九州は7日も北部を中心に猛烈な雨が降り続いた。大分県日田市で筑後川が氾濫するなど被害が拡大。福岡、熊本両県の犠牲者は56人になった。心肺停止は2人、行方不明は12人。気象庁は福岡、佐賀、長崎3県への大雨特別警報を警報に切り替えたが、前線は9日ごろにかけて停滞、九州含め列島各地で大雨になる恐れがあり、引き続き厳重な警戒を呼び掛けた。

 総務省消防庁によると、7日午後2時半現在で避難指示の対象は九州を中心に計約63万世帯、計約138万人に上る。

 安倍晋三首相は7日、官邸で開かれた対策本部会合で「今回の災害を特定非常災害に早急に指定するよう検討を加速してほしい」と指示した。指定されれば運転免許証の有効期間延長などの特例措置が適用される。(共同)