Wednesday, July 08, 2020 10:24 AM

トランプ氏、抑止後ろ向き 「安心できない」と専門家

 【ワシントン共同】新型コロナウイルスの累計感染者が世界最多の300万人を超えた米国で、11月の大統領選を意識するトランプ大統領は死者の割合が低下したと強調、積極的な感染拡大抑止策には後ろ向きだ。政権対策チームの専門家は、死亡率が低下したのは無症状が多い若者の感染増加が原因だとし、安心できる状況ではないと苦言を呈した。

 トランプ氏は7日、学校再開の方針を巡るホワイトハウスの会合で「4000万件近く検査した。たくさん検査をしているから感染者も多い」と主張。ツイッターでは連日、死亡率の低下を取り上げ「フェイクニュースは最も大事な情報を報じない」と、感染者数の増加に警鐘を鳴らすメディアに批判の矛先を向けた。

 政権の実績と正常化のアピールのために、経済活動や学校などの再開に前のめりな姿勢は変わらない。