Friday, July 10, 2020 10:32 AM

中国「米が軍事拠点化」 南シナ海巡る批判に反発

 【北京共同】米国が中国の南シナ海での軍事演習は同海域の緊張をもたらすと批判したことについて、中国国防省の任国強報道官は10日までに「事実をねじ曲げており、断固反対する」とする談話を出した。米国が「安定を脅かし、南シナ海を軍事拠点化する最大の推進役となっている」と主張した。

 中国は今月、南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島付近で軍事演習を実施。任氏は9日の談話で演習の目的について「国家の主権を守り、海域の平和と安定を守るためだ」とし、「特定の国や目標に向けられたものではない」と訴えた。

 その上で「米国が軍艦や軍用機を派遣して挑発し、『航行の覇権』行動を展開している」と非難。「軍事挑発」を停止するよう要求した。