Monday, July 13, 2020 9:44 AM
防災強化「国の重大責務」 デジタル通貨で国際連携
2021年度予算編成の指針となる「骨太方針」の修正案の全容が13日、判明した。相次ぐ豪雨災害や与党の強い要望に配慮し、防災強化は「国の重大責務」と明記するなど国土強靱化に関する記載を拡充。中央銀行によるデジタル通貨の発行では、各国と連携して検討を進めるとした。近く与党と協議し、週内にも閣議決定する。
骨太方針を巡っては、8日に公表された原案で防災・減災に関する記述が昨年と同じだったことなどに対し、自公両党から表現を強めるよう求める声が相次いでいた。要望を受けた修正が行われることで、与党側は公共事業費などの予算確保へ攻勢を強めそうだ。
修正案では「災害から国民の命と暮らしを守ることは国の重大な責務」と強調。原案で記載された無電柱化などに加え「森林整備・治山対策、インフラ老朽化対策を加速する」とした。国土強靱化に関し原案の「必要な予算を確保」との表現については、与党側がより具体的に踏み込むよう求めているが、多額の歳出につながることを懸念する政府は慎重姿勢で、さらに与党と調整する方向だ。(共同)
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