Tuesday, July 14, 2020 10:25 AM

コロナ猛威、規制緩和後退 米、大統領の思惑沿わず

 【ロサンゼルス共同】米国で西部や南部を中心に新型コロナウイルスの猛威がやまず、店舗・施設の屋内営業禁止や対面式授業による学校再開の見送りなど、規制緩和の流れを巻き戻す動きが広がっている。収束は一向に見通せず、事態は11月の大統領選に向け経済、社会活動の正常化を急ぐトランプ大統領の思惑通りに運んでいない。

 「全ての人が常識(的な行動)を実践しているわけではないことをデータは示唆している」。カリフォルニア州のニューソム知事は13日、こう強調し、特定の地域に限定していたレストランなどの屋内営業禁止を州全域に拡大すると表明した。

 ジョンズ・ホプキンズ大の集計では、米国の感染者は累計約336万人、死者は約13万5000人でともに世界最多。米メディアによると、感染拡大は特にカリフォルニア州やアリゾナ州、テキサス州やフロリダ州で顕著だ。入院患者の増加や陽性率の上昇も目立つ。