Wednesday, July 15, 2020 10:17 AM

民主派候補に急進派や若者 香港議会、中国の圧力必至

 【香港共同】9月の香港立法会(議会、定数70)選挙に向けた民主派予備選の最終投票結果が15日、発表された。2014年の香港大規模民主化デモ「雨傘運動」のリーダーの一人だった黄之鋒氏らが民主派候補となることが確定した。選ばれた候補には急進民主派や昨年からの政府への抗議活動で活躍した新人の若者も目立ち、中国が立候補阻止へ圧力を強めるのは必至だ。

 予備選参加者51人のうち最終的に約30人が民主派候補に選出される。うち黄氏や急進派候補ら16人は自らを「抗議派」と称し、15日、合同記者会見を開催。香港国家安全維持法(国安法)反対を明言する声明を発表した。黄氏は「抗議派の力を結集して強権に対抗していく」と表明した。

 一方、予備選主催チームの一人だった元立法会議員、区諾軒氏は15日、中国政府が「予備選は違法」との立場を14日に示したことを受け「身の安全を確保できない」として、予備選の関連活動から退くと表明した。