Monday, June 27, 2016 11:13 AM
大気汚染の死者650万人 40年に100万人増加
国際エネルギー機関(IEA)は27日、窒素酸化物や粒子状物質などによる大気汚染が原因で、世界全体で年間650万人が死亡しており、放置すれば死者が2040年に750万人に増えるとの推計を発表した。
中国やインドなどアジアの都市部で化石燃料消費が増大するのが主な理由。IEAは、各国が政策的に省エネ強化やクリーンエネルギー導入を進めれば、将来の死者を大きく減らすことができると指摘している。
IEAは、世界保健機関(WHO)の推計などを基に、工場や発電所、自動車などが排出する汚染物質により、世界で年300万人が死亡しており、40年には450万人に増えると推計した。
これとは別に、アフリカなどの貧困国では、燃料にまきを使う調理用かまどを使う家庭が多く、室内汚染で年350万人が死亡している。遠隔地で電気やガスなどへの切り替えが難しいため、40年時点になっても300万人が死亡する原因になるとみている。(共同)
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