Thursday, July 16, 2020 10:15 AM

比、米議員に猛反発 反テロ法撤廃求められ

 【マニラ共同】フィリピンのロケ大統領報道官は16日の記者会見で、3日に成立した治安当局の権限を強化する「反テロ法」の撤廃を米議員少なくとも45人が求めてきたとした上で「米国はもうわが国の宗主国ではない」と猛反発した。

 ドゥテルテ大統領は内政干渉をかねて嫌っている。強権的な麻薬犯罪対策を米側が非難したことを発端に、両国の安全保障上の協定を破棄しようとしたこともあり、関係がさらに悪化しそうだ。

 フィリピン・メディアによると、米議員らは反テロ法がドゥテルテ政権に「新たな武器」を与えると主張し、直ちに撤廃するよう求める書簡を駐米フィリピン大使宛てに送付した。