Friday, July 17, 2020 9:58 AM

野党、首相に国会説明要求 GoTo除外、菅氏は陳謝

 新型コロナウイルス感染拡大を受けた観光支援事業「Go To トラベル」の迷走が尾を引いている。政府が割引対象から東京都発着の旅行を除外した措置を巡り、立憲民主党など野党は17日、全面的な延期と安倍晋三首相による国会での説明を要求。菅義偉官房長官は記者会見で、事業開始直前の変更を「大変申し訳ない」と陳謝した。与党は国民への丁寧な説明が必要だと指摘した。

 立民の安住淳国対委員長は記者団に、東京都と埼玉、千葉、神奈川各県は一体の首都圏だとして「政府には一貫性がない」と東京だけの除外に疑問を呈した。「東京に限らず、このタイミングでスタートさせるのは時期尚早だ」と延期の必要性も強調。「感染拡大につながれば安倍内閣の致命傷になる」と警告した。

 安住氏はこの後、自民党の森山裕国対委員長と会い、首相出席の衆院予算委員会集中審議の開催を要請。参院側も同様に集中審議を求めた。森山氏は聞き置くにとどめ、記者団に「かなり難しい」との認識を示した。安住氏は「首相は都合が悪いと官邸に巣ごもりする」と批判した。(共同)