Friday, July 17, 2020 9:58 AM

貧困国支援に103億ドル(必要 国連、コロナ対策を大幅増

 【ニューヨーク共同】国連は17日付で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、貧困国支援のため3月下旬に立ち上げた「人道対応計画」を更新し、総額103億ドル(約1兆1000億円)が必要だとして、20カ国・地域(G20)諸国などの国際社会に支援を呼び掛けた。5月時点の約67億ドルから大幅に増額した。

 今月12日までの拠出表明額は計17億ドル。国連人道問題調整室(OCHA)のローコック室長(事務次長)は「富裕国のこれまでの対応はかなり不十分だ」と指摘。「今行動しなければ、ウイルスは世界を自由に巡り、過去数十年の発展は無になる」と警告した。

 支援対象は63カ国・地域。今回の更新は感染のさらなる拡大や被害の深刻化を反映し、非政府組織(NGO)の即応態勢支援や飢餓の予防、性暴力対策などを含んだ。