Friday, July 17, 2020 10:00 AM

米核実験「世界を変えた」 75年で記念式典

 【ロサンゼルス共同】1945年7月に米国がニューメキシコ州の「トリニティ・サイト」で人類史上初の核実験を行ってから75年となる16日、同サイトがある米軍ホワイトサンズ・ミサイル実験場で記念式典が開かれた。実験場のトライビュラ司令官は「(75年前の実験は)核時代の幕を開き、世界を根本から変えた」と述べ、核開発の功績を強調した。

 第2次大戦中、米国は「マンハッタン計画」と呼ばれる極秘の原爆開発計画を進め、45年7月16日、同州アラモゴード近郊のトリニティ・サイトで核実験を実施。直後の8月、広島と長崎に原爆を投下した。

 トライビュラ氏は「75年前の核実験の上に積み重ねられた取り組みが地政学や医学、エネルギー、防衛、交通などの分野に大きな影響を与えた」と指摘。一瞬のうちにこれほど人類の歴史の流れを変えた出来事はほとんど類例がないと語った。