Friday, July 17, 2020 10:00 AM

トランプ氏、公務で野党攻撃 選挙集会開けず挽回躍起

 【ワシントン共同】トランプ大統領がホワイトハウスでの政策発表や演説で、11月の大統領選で先行を許す野党民主党のバイデン前副大統領への攻撃を強めている。新型コロナウイルスの感染拡大で支持基盤固めのよりどころとしてきた大規模集会を開けず、支持率挽回に躍起となっているが、「公務の政治利用」には保守層からも懸念の声が上がっている。

 「バイデンが規制を強化すれば工場は閉鎖されエネルギー開発もできなくなる。アメリカンドリームは失われ、社会主義的な災難が起きる」。トランプ氏は16日、ホワイトハウスの庭で開催した規制緩和策をアピールするイベントで訴えた。約30分の演説中、バイデン氏批判に多くの時間を割いた。

 トランプ氏は14日の香港問題を巡る対中制裁法案署名の記者会見でも、肝心の香港情勢にはほとんど触れずにバイデン氏の対中姿勢を非難し続け「まるで選挙集会」(米メディア)と指摘されたばかり。背景には、新型コロナ対応などを批判され低迷する支持率がある。