Monday, July 20, 2020 10:33 AM

大谷、不安抱えながら前進 キャンプ終え、開幕へ

 大リーグ、エンゼルスの大谷は19日、約2週間のキャンプを終えた。マウンドでは一昨年に手術した右肘の不安を抱えながらも前進し、打席では活躍を期待させる調整ぶり。コロナ禍で感染予防に努めながら、短期間で調整を強いられ、他球団を相手に登板する機会はなかった。それでも、本拠地アナハイムでのオンライン取材で「できなかったことばかり考えてもしょうがない。できたことをしっかり試合で出せるように頑張りたい」と落ち着いた口ぶりだった。

 この日の実戦形式での登板では、過去2度の紅白戦で目立ったボール球が減り、五回まで毎回の6三振を奪った。カウントを稼ぐ球や決め球への手応えもつかんだ様子で「全体的には進歩していた」と課題を消化した。

 打者では12日の紅白戦で2ランを含む2安打を放った。「やっぱり球が見えている」と状態の良さを感じる一方で、結果が「そんなに出過ぎていないというのもすごくいいかな」と言う。最高の結果は公式戦で出せばいいという思いが透けて見えた。(共同)