Monday, July 20, 2020 10:35 AM

コロナ国内死者1000人超 60歳以上が大半占める

 国内で20日、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が東京都と埼玉県でそれぞれ1人確認され、クルーズ船関連を含めて死者が1000人を超えた。2月に初めての死者が出てから5カ月余り。5月初めをピークに今は低い水準で横ばい傾向だが、流行の再燃に伴って再び増加する懸念がある。

 死者の大半を占めるのが60歳以上。年齢が高く重症化しやすい層だ。緊急事態宣言解除後に経済活動が再開され、若年層を中心に新たな感染者が増える状況が続く。無症状や軽症の若い人が家族などの高齢者に感染を広げるのが心配だ。

 厚生労働省が7月15日時点でまとめたクルーズ船を除く国内死者981人の集計では、80代以上が半数超の556人。70代が268人、60代が101人で、60代以上が全体の9割超を占めている。感染した人のうち何人が死亡したかを示す致死率は4.4%。年代別では80代以上が28.3%、70代が14.2%と高かったのに対し、30代は0.1%となるなど若いほど低かった。(共同)