Monday, July 20, 2020 10:35 AM

アリペイ運営企業が上場へ 香港と上海で、12億人利用

 【上海共同】中国の電子商取引最大手アリババグループ傘下で、電子決済サービス「アリペイ」を運営するアントフィナンシャルは20日、香港と上海の証券取引所でそれぞれ新規株式公開(IPO)を計画していると明らかにした。上場の時期や資金調達の規模は明らかにしていない。

 アリペイは中国を中心に全世界で12億人以上の利用者がいるとされる。また、アントフィナンシャルは中国で幅広く使われている個人の信用評価システム「芝麻信用」を運用。一部中国メディアは同社の企業価値は2000億ドル(約21兆4300億円)に上ると指摘している。

 米中対立の激化により、中国企業の間ではリスク回避のため香港での上場を目指す動きが拡大。ニューヨーク市場に上場するアリババも昨年11月、香港で重複上場した。