Monday, July 20, 2020 10:36 AM

FRB、ゼロ金利維持へ 将来的な解除目標議論

 【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は28〜29日に金融政策を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。新型コロナウイルス感染症による経済危機への対応策として導入した事実上のゼロ金利政策を維持する見通し。将来的なゼロ金利の解除を見据え、数値目標を設定することの是非や手法などについて議論を続ける。

 FRBは6月の会合で主要政策金利を年0〜0.25%に据え置いた。量的緩和策も維持し、米国債の購入額は月800億ドル(約8兆5600億円)、住宅ローン担保証券(MBS)は月400億ドルを当面の目安とした。

 2020年10〜12月期の実質成長率は前年同期と比べてマイナス6.5%と大幅な落ち込みを予測し、22年末までのゼロ金利政策を継続する考えを示している。企業への資金供給も続ける方針で、さらなる追加策を打ち出すのかが注目される。