Thursday, July 23, 2020 10:07 AM

米航空、リストラの嵐か 第2波懸念、長期低迷必至

 【ニューヨーク共同】米航空大手3社の業績不振が深刻化している。新型コロナウイルス感染症流行の第2波への懸念も強まっており、旅客収入の長期低迷は必至。経営破綻の回避に向け、リストラの嵐が吹き荒れるのは避けられそうにない。

 「ワクチンが行き渡るまで売上高は流行前の半分にとどまる可能性がある」。ユナイテッド航空のカービー最高経営責任者(CEO)は、業績回復の足取りは緩慢になるとの見方を示した。

 夏の旅行需要に期待していたが、南部や西部を中心に感染者の増加が続いて当てが外れた。運輸安全局(TSA)が集計する国内空港の検査所の通過人数は、前年の同じ日と比べて75%減前後が続き、回復は足踏み状態だ。