Monday, July 27, 2020 10:37 AM

今季辞退のチーフスOL 医療優先「難しい決断」

 プロフットボールNFLのチーフスで昨季のスーパーボウル制覇に貢献した29歳のOLローラン・デュバネーターディフが、新型コロナウイルスへの懸念から今季の出場辞退を決めた。AP通信によると欠場の意思を表明した選手は初めて。24日にツイッターで「人生で最も難しい決断の一つだった」と心境を明かした。

 カナダのマギル大医学部卒業の学歴を持つ。今オフはウイルス禍による人手不足で、限定的な役割ながら母国で医療現場にも立った。選手会とリーグが、新型コロナを理由に欠場を選んだ選手に対する15万ドル(約1600万円)の給付金に合意したことなどを受け、態度を決めた。プレーすれば275万ドル(約2億9000万円)以上の年俸を得られる立場だった。

 身長196センチ、体重146キロの巨漢は「(医療の)最前線に立ってパンデミック(世界的大流行)に対する別角度の視点を得られた」と明かす。「愛する競技をすることで自分がウイルスをうつす可能性があることは許容できない。リスクを冒すのであれば、患者のためにそうする」と記した。(共同)