Wednesday, July 29, 2020 10:20 AM

ピカソ壁画、庁舎から撤去 オスロのテロ被害、反発も

 【ロンドン共同】ノルウェーの首都オスロの政府庁舎に展示された20世紀美術の巨匠パブロ・ピカソの壁画2点が、28日にかけて撤去された。2011年の大規模爆弾テロで庁舎が損傷し、建て替えが決まったのに伴う措置で、撤去に反対する声も出ていた。AP通信などが伝えた。いったん保管され、別の場所に展示される見通し。

 解体と建て替えが決まったのは、教育省が入居していた庁舎。ピカソと地元の彫刻家による漁師をテーマにした大型の壁画が外壁を飾り、屋内にも、カモメがテーマの壁画が掲げられていた。

 だが、11年7月にオスロの官庁街で爆弾を積んだ自動車を爆発させるテロが発生。この庁舎の損傷は小さかったものの、政府はより安全性を高めた庁舎に建て替える必要があると判断した。