Thursday, July 30, 2020 10:27 AM

GAFA、市場独占に反論 トップ4氏が米議会公聴会

 【ワシントン共同】「GAFA」と呼ばれるグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・コムの巨大IT4社のトップは29日、米議会下院が独占禁止法(反トラスト法)問題の調査で開いた公聴会にオンライン形式で出席した。議員側はデジタル市場の独占的な地位を利用して競争をゆがめていると追及。各社は「市場を独占してはいない」と反論し、火花を散らした。4首脳が同時に公聴会に出席するのは初めて。

 米議会はGAFAを巡り、昨年から超党派で調査を実施。トランプ大統領は公聴会前に「議会が巨大ITに公正さをもたらさないなら、大統領令を使う」とツイッターに投稿した。米下院司法委員会はIT大手の規制や監視の強化が必要だと提言する方向で調整に入った。独禁法改正も視野に入れて圧力をかけるもようだ。

 下院反トラスト小委員会のシシリン委員長(民主党)は「(GAFAの)力は大きすぎる」と指摘し、市場の発展を妨げかねないとして徹底して調査する方針を示した。議員側は、5時間半にわたり詰め寄った。