Thursday, July 30, 2020 10:27 AM

かすむ米景気のV字回復 コロナ再拡大で暗雲

 新型コロナウイルス感染症の再拡大により、米経済の先行きに暗雲が垂れ込めている。29日には米国内の死者が15万人を突破。外出制限の段階的な緩和などで7〜9月期の国内総生産(GDP)はプラス成長こそ見込むが、当初期待されていたような早期の「V字形」回復は困難な情勢だ。

 エコノミストは今後の回復軌道をアルファベットなど六つの形になぞらえて予測する。当初に目立ったのは急回復する「V字形」や、いったん落ち込んだ消費の反動増を見込んだ「Z字形」だった。

 だが感染者が急増するにつれてこうした楽観論は消え、時間をかけて成長軌道へ戻るとのシナリオが取り沙汰されるようになった。片仮名の「レ」のような形状のロゴマークに例えた「ナイキ形」や、「U字形」などV字形よりも緩やかに回復するとの予想だ。(共同)