Friday, July 31, 2020 10:23 AM

コロナ死者4割は高齢施設 多くの国でとWHO

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は30日の記者会見で、多くの国では新型コロナウイルス感染症による死者の40%以上が、老人ホームなどの高齢者施設で亡くなっていると明らかにした。高所得国の一部では、この割合が80%に達している国もあるとしている。

 新型コロナは、基礎疾患がある高齢者は重症化しやすく、若年層は軽症で済むことが多いことが分かっている。だがテドロス氏は「一部の国では、警戒を緩めた若者によって感染が急拡大している」と指摘し、世代を問わず拡大防止に向けた行動を取るよう求めた。

 WHOは30日までに、高齢者施設での対策などについての指針を公表。介護士が死亡する割合も一般人より高くなっているとの報告もあるとして、施設での検査を優先し、入所者の家族や介護士らへの支援を強化することも求めた。