Friday, July 31, 2020 10:26 AM

敵基地攻撃力、来週提言 自民「ミサイル阻止」強調

 自民党は敵基地攻撃能力の保有を促す「抑止力向上に関する提言」を8月4日にも安倍晋三首相に手渡す方針だ。ミサイル防衛検討チーム座長の小野寺五典元防衛相は31日の国防部会了承後、提言にある「相手領域内でも弾道ミサイル等を阻止する能力」を「ミサイル阻止力」と位置付け、自衛の範囲内だと記者団に強調した。与党内の慎重論に配慮した格好だ。

 菅義偉官房長官は記者会見で、国家安全保障会議(NSC)でのミサイル防衛論議に関し「専守防衛という考え方の下、自民党提言を受け止めて議論したい」と語った。

 提言は、北朝鮮や中国によるミサイル能力強化に触れ(1)地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の代替機能確保(2)ミサイル探知用の小型衛星群や無人機活用の検討(3)米国との緊密協議(4)情報収集・警戒監視能力強化ーも挙げた。