Friday, August 07, 2020 10:35 AM

米、中国アプリ排除へ 大統領令「取引禁止」

 【ワシントン共同】トランプ大統領は6日、安全保障上の脅威だとして、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する「北京字節跳動科技(バイトダンス)」との取引を45日後から禁止するとの大統領令を出した。中国の通信アプリ「微信(ウィーチャット)」を運営する中国のIT大手、騰訊控股(テンセント)との取引も禁止するとした。

 TikTokを巡っては、トランプ氏がバイトダンスに対し、米国事業を売却しなければ9月15日に利用を禁止すると圧力をかけている。大統領令の発出により、売却を迫る圧力をさらに強化したとみられる。

 トランプ政権はTikTokやウィーチャットといった中国企業が手掛けるソーシャルメディアのアプリの排除を進めており、対中強硬姿勢を一層鮮明にした。日本など同盟国にも同調を促し、対中包囲網を形成する動きが強まりそうだ。