Thursday, August 13, 2020 10:06 AM

イスラエルにサイバー攻撃 北朝鮮か、軍事企業狙い

 【エルサレム共同】イスラエル国防省は12日、同国の軍事企業を狙ったサイバー攻撃を阻止したと発表した。攻撃を仕掛けたのは「ラザルス」と呼ばれるハッカー集団だと説明。ラザルスは北朝鮮の情報機関、偵察総局の傘下にあり、米国が制裁対象に指定している。

 国防省によると、ハッカー集団はビジネス向け交流サイト「リンクトイン」上で国際的企業の幹部に成りすまし、イスラエルの軍事企業社員に転職の誘いなどを送信。軍事企業のネットワークに入り、機密情報を盗もうとしたという。即時に攻撃を検知したため、被害は確認されていない。

 北朝鮮は国際的な制裁強化を受け、外貨収入を確保するためサイバー活動を活発に行っているとみられている。ラザルスは、北朝鮮指導者暗殺計画を描いたコメディー映画を製作したソニーの米子会社が2014年に攻撃された事案に関与したとされる。