Friday, August 14, 2020 10:29 AM

軍需担当側近が党中枢入り 正恩氏、核増強継続の構え

 【北京共同】北朝鮮の核・ミサイル開発を主導してきた軍出身の李炳哲朝鮮労働党副委員長が13日の党政治局会議で、権力の中枢メンバーと位置付けられる政治局常務委員に抜てきされた。米朝交渉が膠着する中、金正恩党委員長は核戦力を軸に国防力の強化を図る構えだ。

 李氏は党で軍需工業部長などを務め、4月に金正恩氏直属の政策決定機関である国務委員会に入り、5月には党中央軍事委副委員長に選出された。今回の人事で金正恩氏の最側近としての存在感が一層高まった。

 金正恩氏は昨年末「新たな戦略兵器」の登場を予告した。今年10月の党創建75年の記念日や11月の大統領選に合わせ、兵器公開や実験を行う可能性も指摘されている。