Friday, August 14, 2020 10:30 AM

大統領選、マスク巡り舌戦 対決メンバー固まり激化

 【ワシントン共同】11月の大統領選を戦うトランプ大統領と野党民主党のバイデン前副大統領は13日、新型コロナウイルスの感染防止策としてのマスク着用義務化の是非を巡り舌戦を繰り広げた。感染の再拡大に伴い有権者は大統領選でコロナ対策を重視。バイデン氏の副大統領候補発表により選挙戦で対決するメンバーが固まり、両陣営の争いが激化している。

 バイデン氏は13日、副大統領候補に選んだハリス上院議員と共に記者団を前に、全米の州知事に対して住民に3カ月間、外出時のマスク着用を義務付けるよう呼び掛けた。「個人の自由」を主張する一部保守層を念頭に「これは権利の問題ではない。米国人としての責任だ」と訴えた。

 バイデン氏には、マスク嫌いで知られるトランプ氏が着用に否定的な態度を取り続けたのを踏まえ、着用の必要性を明確に打ち出し差異化を図る狙いがある。ハリス氏も「これこそ指導者のあるべき姿だ」と強調した。