Monday, August 17, 2020 10:30 AM

米海兵隊がヘリ部隊解散へ 対中戦略「抑止力最大化」

 中国のミサイル能力向上を受け、沖縄に司令部を置く米海兵隊第3海兵遠征軍が組織再編を進めている。海兵隊当局者によると、2030年までに傘下にある第1海兵航空団のヘリコプター部隊の一つを解散し、米本土の部隊に統合する方針。沖縄を拠点とする部隊の一部も廃止する。

 第3海兵遠征軍は、再編の狙いを「抑止力を最大化する態勢や能力を保持するため」と説明。部隊を一部削減する代わりに、対艦、対空ミサイルなどを装備した小規模で即応力のある「海兵沿岸連隊」をハワイに設置し、グアムと日本への配備も検討している。

 解散するのはハワイの「第367海兵軽攻撃ヘリコプター飛行隊中隊」。約25機が所属し、インド太平洋地域で地上部隊への支援を担っているが、カリフォルニア州に司令部がある第1海兵遠征軍に統合される。沖縄拠点の部隊で廃止が予定されているのは、法執行大隊と架橋中隊。(共同)