Thursday, August 20, 2020 10:15 AM

バイデン氏政権奪還へ決意 民主党、分断解消目指す

 【ワシントン共同=池田快】民主党のバイデン前副大統領(77)は党大会最終日の20日夜(日本時間21日午前)、11月の大統領選に向けた候補指名の受諾演説に臨む。人種差別や経済格差など深刻化する米社会の分断解消を目指し、政権奪還へ決意を表明。共和党のトランプ大統領(74)が掲げる「米国第一」主義からの転換を図る。

 党大会3日目の19日には、母親がインド出身の黒人女性ハリス上院議員(55)が副大統領候補に指名された。バイデン氏が大統領選で勝利すれば、女性としても、黒人、アジア系としても初の副大統領となる。性別、人種を超えた結束を訴えて主要ポストを白人男性が占めるトランプ政権との違いを際立たせ、幅広い層の有権者にアピールする構えだ。

 バイデン氏は地元のデラウェア州で演説する。事実上の公約となる党綱領は、人種差別解消に向けた施策を掲げ、男女同一賃金を目指すと明記。トランプ政権による富裕層減税を撤回し、所得格差を是正する方針も示した。外交面では国際協調を重視する姿勢を打ち出す。