Friday, August 21, 2020 10:57 AM

高齢者、医師ら優先接種 ワクチンでコロナ分科会

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(尾身茂会長)は21日、高齢者や持病のある人、診療に当たる医療従事者を優先してワクチンを接種するべきだとの提言をまとめた。死者や重症者を減らし、医療崩壊を防ぐため、リスクが高い人や医療従事者を優先する。救急隊員や保健所職員、高齢者施設の従事者、妊婦を含めるかどうかは、さらに議論する。

 6月下旬からの感染拡大については、感染者の発症日に基づくと7月27〜29日ごろにピークに達したとみられるとの分析結果を示した。ただ、減少傾向にあるかどうかはっきりしない地域がある上、お盆期間中に人の移動があったため、再度増加に転じる可能性も十分にあるとしている。

 東京都以外の自治体で、病院や高齢者施設においてクラスター(感染者集団)が比較的多く発生しており、西村康稔経済再生担当相は「徹底的に防がなければならない」と述べた。(共同)