Tuesday, August 25, 2020 10:38 AM

トランプ氏、巻き返し懸命 コロナ、人種の失点焦り

 【シャーロット共同=仲井大祐】トランプ大統領(74)は24日の共和党大会初日、失点を重ねた新型コロナウイルス対応や人種差別問題で参加者からの称賛を演出し、巻き返しに懸命になった。失墜した政権イメージへの焦りが背景とみられ、トランプ氏は朝から晩まで登場し、自己アピール。民主党候補バイデン前副大統領(77)攻撃に一層力を入れた。4日間の党大会はトランプ氏が席巻する見通しだ。

 24日夜のオンライン大会でトランプ氏は2回にわたり出演。看護師や警官、郵便局員らを集め「私の友人。新型コロナでわれわれを助けてくれた素晴らしい労働者だ」と持ち上げた。シリアやトルコから取り戻した元人質との対話も放送し、実績を前面に押し出した。

 白人警官による黒人男性暴行死事件を受けた人種差別根絶を求める運動に冷淡なトランプ氏に批判が集まる中、インド系のヘイリー前国連大使や黒人のスコット上院議員ら非白人が登壇し、トランプ氏を後押し。トランプ政権下で「共和党は白人の党」の傾向が強まっているとの印象を薄めたい思惑ものぞかせた。