Tuesday, August 25, 2020 10:39 AM

イラン、核査察問題で協議 IAEAトップ初訪問

 【テヘラン共同】国際原子力機関(IAEA)のトップ、グロッシ事務局長が24日、イランの首都テヘランを就任後初めて訪問し、25日にサレヒ原子力庁長官と会談した。過去の核兵器開発疑惑を巡りIAEAが求めた査察を、イランが拒否した問題について意見交換したとみられる。

 グロッシ氏は26日にロウハニ大統領とも会談する予定。外交筋によると、訪問前の折衝ではイラン側が条件付きで譲歩して査察に応じる姿勢を示し、一連の協議の進展次第で膠着状態を脱する可能性が出てきた。

 会談後の記者会見でサレヒ氏は「イランとIAEAの間で新たな一章が始まった。会談は建設的だった」と述べた。グロッシ氏は「IAEAはイランと緊密に協力してきた。協力は今後も続いていくだろう」と指摘した。両氏とも査察要請の問題には直接言及しなかった。