Wednesday, August 26, 2020 10:28 AM

米長官、対中包囲網訴え 人民解放軍の近代化を懸念

 【ワシントン共同】エスパー米国防長官は25日付のウォールストリート・ジャーナル紙に寄稿し、世界の自由主義と中国の独裁主義が「国際的な規模で競争する新時代に入った」と指摘した。中国人民解放軍が進める近代化に警戒感を表明、各国に中国との軍事面での関係縮小や中国包囲網への参画を呼び掛けた。

 エスパー氏は26日、訪問先のハワイで、インド太平洋政策について演説を行う予定。ポンペオ米国務長官は7月、対中関与政策からの決別を宣言しており、安全保障面への影響が注目される。

 寄稿でエスパー氏は、人民解放軍がミサイルやサイバー能力の強化に取り組んでおり、軍事力が高まれば中国共産党が望む「一方的な世界システムを推し進めることにつながる」と警戒感を示した。